山村の戒名授与解説diary

簡素化で費用縮減が広まる一方の高齢者の葬儀

2020年08月30日

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高齢者の増加する社会になっているので亡くなる人が年々増加傾向を示しています。近年、大都市圏では狭い住宅事情があって自宅葬を行うケースが殆どなくなりました。また、家族が亡くなっても玄関や住まい出入り口に「忌中」の表示をする習慣も殆どなくなったので、隣近所の人たちには亡くなったことすら分からないケースが多くなりました。

ましてや、晩年に介護施設などに入所していると亡くなっても葬儀日程次第で自宅安置もせいぜい一両日程度だけで葬儀場へ運ばれることが多いわけです。従って、健康寿命を損ねて医療機関や介護施設での生活が長いと生存中から隣近所の人たちの目に触れることもなくあの世へ旅立ってしまう高齢者が多くなっています。

こうした晩年期の生活を医療機関や介護施設で過ごすと費用が嵩むせいもあって、近年は葬儀を極力簡素化しようとする風潮が強くなっています。また、家族も減ってきたのでこぢんまりと家族や近親者だけで見送るケースが多くなったことも費用縮減につながっています。

しかも、近所付き合いが殆どなくなってしまった高齢者のケースでは亡くなった施設などから直葬し、近親者数人で火葬のみ執り行うケースも目立つようになっています。

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