山村の戒名授与解説diary

戒名をもらうには階級によって値段の差がある

2017年01月15日

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人が亡くなった後、位牌に並ぶ漢字、それが戒名です。仏教において受戒した者に与えられる名前です。仏門に入った証であり、戒律を守るしるしとして与えられます。上座部仏教と大乗仏教の両方で行われており、多くの場合、出家修道者に対して授戒の師僧によって与えられます。上座部では出家後に南伝仏典に残る阿羅漢に変名するため、その意味で「法名」と呼びます。一般的には漢字で構成されている物を指します。亡くなって仏になると、生前の身分の上下や貧富等、俗世間での格差は無くなり皆平等になるという考えから、等しく2文字となっています。

なお、浄土真宗では 戒名ではなく法名 と言います。近年、 戒名 は亡くなった後で菩提寺等のお坊さんにお願いして付けてもらうものというのが一般的になっていますが、実は 戒名 は生前にいただくのが本来のやり方で、天皇や公家等の上流階級で 生前戒名 をいただくのが流行りました。生前戒名 をいただく事で長生きできる等の言い伝えもあった事から 生前戒名 が更に一般化したものと言われています。生前に決めておくことで、死後に遺族やお寺等の間で料金やランク等でトラブルが発生する事を防止するためです。

そして、生前だと、死後にもらうのに比べ、安価に頂ける場合が多いためです。生前のうちに自分自身でお寺などへ相談し戒名授与を受けておく手段も覚えておくと良いでしょう。そして戒名にはランクがあり、ランクと宗派によって大きく料金が異なります。ただ物やサービスを購入するのとは異なり、あくまでもお布施という名目である事からその価格や相場はピンからキリまであるのが実情です。院居士・院大姉という階級が最高位です。100万くらいすると言われています。その次が院信士・院信女、そして居士・大姉、安価なのは信士・信女で30万〜40万程度になります。浄土真宗では釋・釋尼、院釋・院釋尼などの戒名があります。もし信仰心もお墓もなく、一般的な霊園や散骨等を希望する方は特に戒名をいただく必要はありません。

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